1.サンヤンサム(山養参)とは
韓国の「山地管理法」第2条第1号で定義されている産地で遮光膜などの人工施設を設置せず生産されているサム(乾燥されたものを含む。)のことを言います。
2.名称の区分
様々な名前で呼ばれるサム(参)の総称は「高麗人参(人蔘)」です。
栽培方法により、「自然人参」と「栽培人参」に区分され、サンヤンサムはサム(参)の種や苗参を山に植え、自然生態に
栽培した人参(人参)のことを言います。ジャンヌェサム、山参などで呼ばられていたことを韓国の山林庁の用語を再確立してサンヤンサムに
使用することを推奨しています。
3.植物学的位置
科名:ウコギ科、Araliaceae
国名:人参
通称:人参、Panax
全体学名:Panax ginseng C.A.Meyer
4.由来
最初名前をつけた人:C.A.Meyer。ロシアの植物学者(1843)
Panax= pan(ギリシャ語'すべて')+ Akok(ギリシャ語。「治療する」)
Ginseng=人参の中国式発音
人参は高麗人参にも呼ばれ、高麗人参の学名は1843年にロシアの植物学者・メイヤー(C.A.Meyer)が
最初命名しました。
高麗人参の俗名であるPanaxはギリシャ語のPan(すべて)とAkok(治療する)の合成語として「すべての病気を治療する」という意味を持ち
種名を示す「ginseng」は、高麗人参の中国語の発音を英語で表記したものです。
5.構造と名称
花、実(果実)
花は完全花で茎の前方に大きな葉柄が輪生したところで、1つの長い花の茎が湧いその上に咲きます。
花は3年から咲き始め、毎年5月中旬から下旬の間に咲いて、年を過ごせばすごすほど大きく多くなります。
成長状態の良いものほど多く咲きます。花びら(花瓣)は若草色で、雌しべ()は2個、雄蕊は5つです。
果実は、水が多く肉厚(多肉果)で5〜30個前後の実が開かれて、最初は緑色で7月中旬に過ぎたら赤い色に変わります。
楕円形をしており、8月以降になると、自然に落ちます。実の果肉を取るとその中に種子が入っていますが、種子は硬い殻に包まれています。
葉
葉は前面は濃い緑、裏はこれよりやや薄い色をしています。花が咲く頃に多少色が薄くなる傾向があります。
秋になると黄色く枯れます。毎年1本の茎がまっすぐに成長し、その端に3〜4枚葉が返されます。
葉は葉柄が長く葉体は5つに割れて手のひらの形双子葉(掌狀複葉)を構成します。
小葉炳と大葉炳に区別し、1年生は3つの小さい葉柄になって、2年生以上は5つの小さな葉柄に一つの手のひらの形をしています。
小さな葉柄は外のものが小さく先端が尖ってエッジには鋸歯があります。
茎
茎は参の頭から新芽が生えた部分から葉柄までの部分で地上部を支えながら、葉と根を
接続する通路です。毎年1つの茎がまっすぐに育ち、すぐに、または斜めに立っています。
頭(脳頭)
高麗人参は、多年生植物であるため、毎年春になると地中の根の根冠で芽が出てきます。
これが成長し茎になり、葉を咲かせます。茎からの莖葉は、秋になると枯れてその時にその根の
蛇口に茎の跡が残ります。これを腦頭と言いまして、痕跡は黒く形は馬の蹄の形をしてます。
この型の数を数えて人参の年齢を確定します。腦頭は品質選別に重要な要素となります。
腦頭が落ちたものは低価格品として扱われます。
体(元根、 主根、 胴体、薬通)
胴体は、一般的な栽培高麗人参に比べて細く長いです。胴には、横方向に一定に斜線状の縁があります。
これを橫聚、指輪はもしくはしわとす言い、まるで小さな指輪を根全体に複数にはめたようだと言うことから由来した名前です。
これを元に参の年を計算することもあります。
根(地根、 細根、 繊維根)
根は地根と細根(繊維状根)に区分することもあり細すぎが、非常に靭性を持っています。
甘くて苦いですが香りが非常に良く、特に高麗人参の効能成分であるサポニンが細根(繊維状根)に最も多く含まれていることが知られています。
根には、まるで粟のような節がついているが、これをオクジュ(玉珠)と言います。
出典 韓国林業振興院